ヒマラヤ 宝珠を納める旅 41
眠りについた時間も定かではありませんが、
恐らく9時過ぎでしょう。
お陰で、まだ暗いうちから目が醒めます。
窓を開けて外に出てみると、
鳥のさえずりや、
よくわからない、
動物達の声が聞こえます。
そして、だんだんと、
その声が重なりはじめると、
夜が明け始めます。
昨日は、
このホテルの全容が全く分かりませんでしたが、
窓から見える景色は、
まるで額縁の中の絵のように美しく、
バルコニーに出てみると、
大好きなアンナプルナが目の前。
お庭には色とりどりの花が咲いています。
なんて美しい!
本当に天国です。
おいしい朝食を頂き、
「今日は、どこに行きますか?」
と、聞かれますが、
「今日はここでゆっくり過ごします。」
と、申し上げ、
お庭にノートと本とエッセンスを持ち込みます。
これ以上の過ごし方があるでしょうか!
イスに座っていると、
熱々でスパイスたっぷりの
ほんのり甘いネパールティがすぐに出てきます。
欲しいと思うタイミングには、
必ず、ネパールティが出てきます。
さて、お庭のテーブルでは、
ビルさんのサンスクリット語の講義が始まります。
サンスクリット語の読み方や、
私が、行者から教わった言葉の意味を解説してもらったり、
ネパールの風習についても教えてもらいます。
この国の、摩訶不思議でありながらも、
どこか懐かしい思いにかられる様な、
畏敬の念が沸き上がってくる様なお話しに
時間があっという間に過ぎて行きます。