リズム
解剖の養老先生曰く、実際に解剖をすると神経や血管は人によって全然違うという。ついつい、人間を画一的な見方で見てしまいがちになるがこの言葉を思い出すと、それぞれの人のリズムに戻ることができる。
今はインスタントの時代。 わたしとて、小学校のときにマクドナルドが出来たときの「おぉー」という驚きや、中学のときにお弁当にカップヌードルを持ってくる子に「ちょっと不良の匂い」を感じた（今は禁止らしいけど）あの「まだ見ぬものに対する憧れのようなものは」今でも忘れずに覚えている。 でも、その驚きはだんだんと当たり前になり インスタントという言葉すら死語になっている。 つい最近、勧められてパスモを買ったが、駅員さんに１５円払って（４０年前近い子ども料金）切符を買う喜びを知らない小さい子どもはちょっと可愛そうに思う。 初めて買った切符を駅員さんに頼んで持ち帰って お財布の中に大事にしまっておく楽しみを知らない子どもは、どんな事にときめきを感じるのだろう。。
インスタントの時代に暮らしていると、人それぞれにリズムがあることすら忘れそうになる。 まず、自分のリズムを取り戻すことから始めるには東京のような都市で暮らしていると とても大変な作業になるかもしれない。 しかし、数年をかけてそんなリズムを取り戻し 芯の部分に気づき 入っていくことを見られるのは、本当に至福のときになる。 今日はそんな時を味わうことが出来た幸せな一日だった。
ゆっくりしたリズムの中にいる幸せが 少し取り戻せてきたのかもしれない。。
