イシスの息吹

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時間

道を歩いていたら お葬式の案内に知っているおじさんの名前を見つけた。 私は、結婚後2年間を除いて40年近くこの土地に暮らしているので、ご近所の方々との付き合いも長くなる。 私が中学生の頃、おじさんのお嬢さんが小学生で、通学のときにいつも私の姿を見ると家から出てきて駅まで一緒におしゃべりしながら通っていた。自分が書いた絵をくれたり、偽名を使って不思議な世界に連れて行ってくれたり、楽しい時間だった。 お嬢さんは大きくなり巣立っていったが、その後両親と挨拶を交わすようになり、当時の話をするととても喜んでくださった。 ここ数年おじさんは急に体が悪くなったようで、ゆっくりと散歩する姿があった。 私は、もっと余裕を持って家から出ればいいのに、いつも駅までの道を急いでいるので、おじさんが立ち止まって帽子を取り挨拶をしてくれるのに、ささっと挨拶をして通り過ぎてしまった。 門の前で後ろを向いていれば黙って通り過ぎてしまうことすらあった。 どうしてたった数秒の間足を止めることが出来なかったんだろう。。。

最近、流れる時間の速度についてよく考える。 時間に追われる生活をしていると自分のペースと違うものに対して、その歩調を緩めることがなかなか出来ない。 しかし、ゆったりとした時間の中でしか見つからない「何か」が喉から手が出るくらい欲しくてあらゆることの中に求めて急いでいることの矛盾。 でもね、今はほんの少し気づきだした。本当に大切なものを見つけることが出来るのはもしかして何気ない日常の中かもしれない。。。

年を重ねることによってだんだんと体がゆったりとしたペースでしか動けなくなることは、もしかしてものすごい贈り物なのかもしれないなぁ。。。

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