ヒミツのご褒美
ここのところ目まぐるしく変化するエネルギーを内在化させねばと、
秘密の森
秘密の隠れ家
妖精みたいな子どものエネルギー
成熟した女友達
を味わってきた。
そこは、日常の私の生活とは正反対といっていいくらい「自然」に溢れている。
ものすごく物質的な東京で生活をしている私には、彼女の魔法の手から作り出される手作りの食事やデザート そして、それを盛る食器 全てが宝物になる。
いつもは買うか機械でしか味わわないコーヒーひとつでも、百年あまり前の品をフランスの蚤の市でお父様が手に入れたミルで子ども達が挽く。
何よりも素敵なのは、それが薀蓄を述べながらの「こだわり」ではなく、当たり前の日常の流れの中の一ページなのだ。
その隠れ家に行くと、本当に素のままの自分に戻ることが出来る。
ただ床に寝転んで、雨音を聞いたり
子どもたちの作り出す世界を大笑いしながら味わったり
葉っぱを取るところから手作りのお茶を味わったり
身体の中心の頑張り過ぎている部分がほどけてくるのが心地よい。
私にとって、ここを訪れるのは秘密のご褒美だ。
(むかし私にとってのご褒美は、まったく持って物質的なバックとか宝石だったが、ここ最近の一番のご褒美は、奥のほうまで溶かしてくれるエネルギーだ。)
その時間を解いてしまうことが一番辛い瞬間だが、名残惜しく日常に戻ってきた。
これで、また明日からも新しい一歩を踏み出せそうだ。