ヒマラヤまんまる人間開示の巻 11
ほとんど寝ていませんが、
マノチさんのお家に戻ると、すでに今日は始まっていて、
洞窟の余韻に浸っている暇はありません。
植物採集です。
マノチさんとフナムさんとビルさんと植物を探しにいきます。
美しいでしょう?
すべてが絵になってしまいます。
これを蒸留研修で味わっていただきたいのです。
背負い籠がいっぱいになったので、持ってみるとスゴい重さ。
それをフナムさんが額の所に引っ掛けて背負います。
いつも優しいマノチさんが持つと思っていたのに、
当たり前にフナムさんに持たせているので、
「どうしてフナムさんが持つの?」
と伺うと、
「フナムが持つというから。」
というお答え。
そういえば、
こちらでは女性がレンガを背負い籠にいれて運んでいるのを良く見かけます。
私の重いスーツケースを1時間背負って山を下りてくれた女性を思い出しました。
俵を担ぐ日本女性を思い出します。
頸椎が悪くならないか心配ですが、
どうなのでしょうか?
そのスタイルが一番持ちやすいとの事です。
さて、蒸留をしていると、
ママさんが、また新たな薬草を仕入れてきます。
小さい頃から薬草に囲まれて過ごしてきた経験が
ももスゴい勢いで開いていきます。
もはや、ママさんワールド。
いつも饒舌なArjunさんさえも黙らせてしまう迫力です。
お家の中は完全に女性が実権を握ってます[E:wink]
スゴいバイタリティのママさん。
背負いかご一杯にあっという間に薬草を集めてきてしまいます。
マノチさんは、ジュニパーの下ごしらえを粛々と行います。。。
マノチさんのお家での蒸留も今日で最後。
明日はローマンタンに向かわねばなりません。
4日間ずーっとマノチさんのお家に来ていたので、
ここを離れるのが寂しく、去りがたく・・・
「また10月に来るね!」
と、涙のお別れです。
ちびちゃんからはシャクナゲの花束まで頂きました。
宿に戻って洞窟帰りの一番の楽しみはお風呂!
しかし、この日は雲の下の一日でソーラーシステムは役に立たず。
電気も止まっています。
お風呂なし。
シャワーを浴びますが、寒い[E:snow]
洗った髪を唯一のエネルギー源の暖炉の前で乾かすも完全に乾ききらず・・
ここでの夕食時には毎回、
クリシュナムルティやOSHOや一元論について、
何時間も熱く語る私たちですが、
ワタクシはこの日は早々に休みます。
しかし・・・
夜中に胃の痛みと吐き気で目が覚めます。
明日は早朝にローマンタンに向け出発する予定。
ローマンタンまでの行程をどう好意的に見積もっても、
この状態で行く自信がありません。
4時半まで待って下に降りていくも、
人の気配なし。
「誰かいませんか〜?」
言葉がむなしく響きます。
その間もトイレと友達です。
しかし、どうしてもこの日にローマンタンに入らねばなりません。
(通行証の関係で)
出発時間を遅らせて、
ローマンタンの途中で一泊する行程に変えてもらい、
とりあえず、
その日のうちにチェックポストまで辿り着けるぎりぎりの時間、
1時まで休む事にします。
水も飲めない状態でしたが、
お教えして作った万能酵母液の存在を思いだし、
飲んでみると、とてもいい感じ。
回復に向かっているのか眠る事も出来ます。
12時頃、
下まで降りると、
Arjunさんとママさんとビルさんが、
「ヘリを呼ぼうかと思ってました。」
とご心配くださっていましたので、
「ここで死んでもカトマンズには運ばないで洞窟のあたりで鳥葬にしてください。」
と半ば本気でお願いできるほどに回復しました。
さて、ローマンタンに向け出発です。